香りの発生源
バニラの香りと言われて
何を思い浮かべますか?
花の香りを嗅いでみたくなりますが、
実は花に匂いはありません。
あの特有の甘くて芳醇な香りは、
まるで大きなさやいんげんのような
バニラの果実、グリーンバニラからするのです。
膨大な手間隙
バニラの栽培には
多大な手間がかかります。
新芽が花をつけるまでに3〜4年。
栽培の仕方によっては、
もっと年数がかかることもあります。
さらに、花の寿命は短く、
午前中に満開になると
お昼には萎れてくる。
この僅かなタイミングに一つひとつ、
手で受粉させて実らせます。
しかもちゃんと授粉させるのは
非常に難しい。
マダガスカル産のバニラは開花から出荷までは平均して16〜18カ月、長い時間がかかります。
甘い香りになるまで
ただ果実を収穫すればよいというわけではありません。
熟する前に収穫されたバニラの青い果実は、青くさいにおいしかしません。
煮る→蒸す/寝かす→天日干し/陰干し→寝かせるの工程を
マダガスカルでは4~5ヶ月もかけて行います。
毎日手間をかけてやっと、あの芳醇な甘い芳香を放つようになります。