そこどけ、そこどけ、御牛が通る!
マダガスカルでは牛が大切にされています。食用や労働力として活用されるだけではなく、財産や富の象徴としての存在でもあります。マダガスカルには「ダハロ」(牛泥棒)という言葉があり、いまでも牛泥棒の犯罪が頻発しています。
マダガスカルの郊外では、牛飼いに追われながら歩いている牛の姿をよく目にします。数頭の時もあるし、何十頭という大群の時もあります。車から見る分には特に感じないのですが、歩いているときに遭遇すると、かなり恐怖を感じます。体はでかいし大きなツノが生えてるし。
先日、村を歩いていたら前から牛の大群が迫ってきました。ぐんぐん近づいてくるので、慌ててよけたんですが、僕の横を通り過ぎた後に群の一部が道をそれて日干しのクローブの上をのしのしと。それを牛飼いが慌てて鞭で叩いて道に戻そうとするけど、ウシは意に介さず。クローブを日干しにしている村の人も起こる様子もなく。。。のんびりしています。