アグロフォレストリー通信 #37 地球の歴史
Kurumiru/ 5月 21, 2026/ アグロフォレストリー通信/ 0 comments
先日、長野県の湯又山荘に行ってきました。そこで出会った硫黄芝という生き物に感動したのでご紹介します。なんと約30億年前から今まで生き続けているというのです。地球に誕生した当時の姿と生存システムを、そのまま現代に受け継いでいるロマンある姿にとても惹かれました。
約46億年前地球は誕生し、それはマグマの海に覆われ、酸素は全く存在しない過酷な環境でした。約35〜38億年前、生命(硫黄酸化細菌の祖先)が誕生します。海底の熱水噴出孔や温泉など、高温かつ硫化水素が豊富な場所で、地球最初の生命が誕生。硫黄芝の主成分である硫黄酸化細菌は、この頃から存在する生命の直系と言われています。
約25〜30億年前、太陽光を使って酸素を作り出すシアノバクテリアが誕生。光合成をする生き物の誕生により、地球の環境は大きく変わります。実は湯俣の硫黄芝の周辺には、このシアノバクテリアの群落も混在しています。
湯又温泉では当時の地球と同じ「高温・無酸素・硫化水素」という極限環境が局所的に維持されているため、太古の微生物たちがそのままの姿で生き続けているのだそうです。今の動植物があふれる地球になるずっと前、まだ火山ガスに覆われていた頃の環境を表すタイムカプセルのような空間であり、今でもその姿を見られるということにいたく感動しました。
人も動物も何気なく見ている木々や土も、この長い長い地球の歴史の一部であり、すべてはここから始まったのかと考えると、地球が積み重ねた歴史のスケールに圧倒されます。その途方もない時間軸の連続性の果てに今があるということに、改めて深い感動を覚えました。
2026年5月21日
武田瑞季
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