追跡能力
Coen.mg/ 5月 22, 2026/ Newsletter/ 0 comments
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今回は、食品業界でトレーサビリティが流行っているかもしれないという話をしたいと思います。
そもそもトレーサビリティって何?? という方も多いでしょう。トレーサビリティは原材料調達や持続可能性の分野ではよく使われますが、一般的には馴染みのない言葉だと思います。英語で書くと traceability。traceとabitilyに分けるとわかりやすいかもしれません。トレースは、トレーシングペーパーなどで私たちにも馴染みのある言葉ですよね。「なぞる」とか「追跡する」といった意味があります。アビリティは能力と訳せば良いでしょうか。つまりトレーサビリティは、追跡することができるということになります。
ここのところたくさんの企業の方と話をする機会があります。私たちが販売するアグロフォレストリーバニラの紹介をすることが多いのですが、その中で気づいたことがあります。意外と、トレーサビリティー、つまりバニラを生産している人までたどれることに価値を見出す企業の方が多いということです。
確かに昨今、国産のものはもとより海外から輸入するいろいろな食材でも、トレーサビリティーが求められるようになってきていますし、生産者とのつながりを訴える商品も増えてきました。例えば、コーヒー。シングルオリジンのコーヒーを提供するカフェをよく目にするようになりましたよね。シングルオリジンとは、そのコーヒー豆の生産国(例えばエチオピアさんとか)にとどまらず、農園や製法まで特定できるコーヒーのことを指します。生産地や生産者、加工の仕方、焙煎の度合いなどによる味の違いを楽しむことができます。カカオも同様の傾向があります。
これらの食材に比べるとバニラを含む香辛料ではまだ、このような取り組みは目立ちません。そういった意味で私たちのアグロフォレストリーバニラは希少ですし、そこに価値を見出してくれる企業が多いという感触です。
企業の方々と話をしていて、トレーサビリティの意義を改めて再整理することもあります。
企業にとってまず重要なのは、トレーサビリティがある食材は、食品の安心安全を含む品質管理がしやすいことだろうと思います。マダガスカルは日本からとても遠いので担当者が現地を訪問して見て回るのは難しいかもしれません。でも代わりに私たちが確認していますし、希望があればオンラインでの視察も可能です。
それから、現地との頻繁なやり取りを通してそこの環境を把握できることも有意義です。何らかの課題が生じた際には、即座に対策することができます。例えば、現在マダガスカルでは、バニラの価格は極端に安くなっていて生産者はバニラを栽培しても儲からないという苦しい状況が続いています。品質の良いバニラを供給し続けてもらうためには、今、彼らを経済的に支援しなければなりませんが、それができる環境が整っていますし、実際に行われています。
こういった取り組みは、調達する食材の質と量を安定させるために重要なことですが、生産者の取り組みや支援活動をストーリーとして伝えることで、商品の付加価値にしたり企業のブランド価値を高めることに役立てたりすることもできます。
アグロフォレストリーバニラは、アグロフォレストリーで栽培されていることがこだわりポイントの一つですので、森林保全とか人と自然との共生などを訴求したいのですが、それよりもまずトレーサビリティへの関心が高まっているようです。
2026年5月22日
合同会社Co•En Corporation
代表 武末克久