法政大学で授業を担当しました!
先日、法政大学で授業を担当しました!
法政大学、現代福祉学部の教授、土肥 将敦 先生のソーシャル・イノベーション論という授業で、約50人の法政大学の学生を対象にオンラインで授業をしました。
ソーシャル・イノベーション論とは、ある時、トリガーイベントに出会った“社会的企業者(social entrepreneurs)”が、行動を起こして、メディアを動かし、企業を動かし、制度や社会を変えていくという内容の講義。
なんとも素敵な講義です。私も受けたい・・・。
その一コマをCo・En Corporationが担当することに!
事業のことや、社長武末の経歴も含めて、転機と思える事件と問題意識や、イギリスでの学び、マダガスカルでの出会いなどなど、Co・En Corporation について様々に語りました。
市場からの支持や反応、日本社会に対してどのような新しい社会的価値を提示しようとしているのか、など結構深いところまで話し、
学生からも、良い質問をたくさんいただいて、私たちとしても有意義な時間でした。
そして講義終了後に、びっしりA4用紙9枚分の学生からのコメントが!!
その内容があまりにも嬉しすぎたので、一部抜粋して紹介させてください。
Aさん
【私が聞いていて「意外だな」と思ったのが、「マダガスカルが貧しいから支援する」のではなく、「彼らが素晴らしい取り組みをしているから、応援している」ということです。「マダガスカルの貧しさを訴えて、かわいそうだ からとバニラを買ってもらうのは違う。それよりもお客さんには、「このバニラは本当においしい!」 と思ってもらって、そこから「こんな風に育ててるんだ」と気づいてもらえたら…。」というお話に感動 しました。「支援する側・支援される側」という ある種の上下関係がないからこそ、現地の方々と信頼関係を築けているのかも、と思いました。】
Bさん
【武末さんのお話しで、強く共感した部分があります。それは、「今の日本は人と人が分断されて、つながりが少なくなっている。それを再構築したい。」ということです。これは最近、ゼミのフィールド ワークを通してすごく感じています。武末さんの農家さんたちとの密接な関わり、 そして「消費者と生産者を繋ぐ」というスローガンはとても素敵で、応援したくなりました。】
Cさん
【武末さんの扱う商品が「社会的な価値がある」ことより、「品質が良い」ことを重視されており、この理念には消費者だけでなく、生産者からの「見られ方」も意識したものであり、この考え方こそ、「お金とお金の一方通行的な関係」から「双方向の想いと想いの繋がり」への脱却のヒントになる のではないかと感じました。
また、武末さんの抱える「日本の食を豊かにしたいという」というミッションにある、「豊か」という表現が素敵だと感じました。この豊かという表現は単純に商品の質が良い こと指すのではなく、その食材を口にした時に生産者の顔やその食材が育まれた環境にも想いを馳せる ことが出来るような意味合いも含まれていると感じました。この視点は現代福祉学部の掲げる「well- being」に通じるものだと感じ、ここまで考えて初めて、よく聞く「顔が見える関係」という言葉に説得力を見出すことが出来ました。】
Dさん
【確かに例えば環境問題 などに対して、解決しなくてはいけないから行動しなくてはいけないんだ!って誰かに訴えたとして、 それがやらなくてはいけないことだとしても少しネガティブな気持ちだと、それは続かないと思うし、 人の意識もなかなか変えられないと思った。楽しいやわくわくした気持ちを入り口として、人 を巻き込んでいく、自分が好きでやっていることが環境にいいことにも繋がっている、それってなんだ か嬉しい気持ちになるし、続けたいって思うなと思いました。】
Eさん
【武末さんの働きかけはとても誇りを持ってもらう ことを促進する行動だと思いました。なぜなら、生産者と消費者をつなぐ行動をしているからです。生産 者から消費者を見ることができるようにするだけでなく、生産者にも消費者のことを伝え、消費者が見え るようにする工夫をしているのは、生産者にやりがいを持ってもらい、誇りをもって仕事をしてもらうこ とに繋がっていると思います。反対に、消費者が生産者のことを見ることができるというのは、森林破壊 のような自分ごとになかなかしにくい問題を、自分の食べる身近な食を通じて自分ごとにしていくことが できると思い、すごくいい方法だと思いました。食を通して自分事にし、価値観を深めていくことは、世界の問題に対する関心を高めるためにも、食をもっと豊かなものにするためにも、素晴らしいことだと思 います。】
Fさん
【私はマダガスカルに行ったことがない ので、お話を聴く前は漠然としたイメージしかなく、遠い国という感覚でした。しかし今回の講義で、豊かな自然や現地の人たちの活き活きとした写真を見て、マダガスカルに行ってみたいと思いましたし、何よりマダガスカルを身近に感じることができました。この感覚は、自分事にすることへの第一歩のように 思います。生産者がわかれば、例え遠く離れた国であったとしても繋がりを感じ、思いを馳せることができるのだと思いました。】
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などなど、大変嬉しいお言葉をたくさんいただきました。
本当に、なんとも、嬉しいですね・・・!!!
私たちにとっても、これからの未来を拓く学生たちにも刺激を受け、
いい事例として胸を張って行けるように、これからももっと頑張ろうと、背筋が伸びる思いでした。
素敵な機会を本当にありがとうございました!