Back to the Future

Coen.mg/ 3月 24, 2026/ Newsletter/ 0 comments

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持続可能な社会って、皆さんはどんな社会を思い描きますか? 特にこのニュースレターのテーマである「食」やそれを支える「農」についてはどうでしょうか? 

持続可能な社会の実現を訴える人には、一度マダガスカルに行っていただきたい。そう思います。

年始の出張ではマダガスカルの山間地も歩いてきました。マダガスカルの特に郊外の田園風景を見ると、これがある意味持続可能な社会なんだよな、と思います。変わらない生活様式が長い年月続いているわけですから、ある意味それは間違いではないでしょう。

鳥がさえずり、時に人の話し声や牛が鳴く声が聞こえる風景の中に、たくさんの種類の蝶や蜻蛉が飛び交います。そこでは、機械は使われず、水田や畑は牛や人の手で耕されています。化学肥料や農薬など外からのインプットはほぼなく、プラスチックもほとんど使われていません。ゴミと呼べるものは見当たらず、ものはほぼほぼ循環しています。

一方で、急速に増える人口を養うために必要な量の米を生産できずにいます。マダガスカルでは米が主食ですが、それを自給できず輸入に頼っています。収穫量を劇的に向上させなければ、人々の暮らしは困窮することになるでしょう。

持続可能な農業というと、日本では主に2つの方向性が語られることが多いと思います。一つは、スマート農業に代表されるように、今のやり方の効率を急激に向上させるとともにエネルギーの無駄や廃棄物を減らすといった方向性です。もう1つは、有機農業や再生型農業といったように、現在一般的な慣行農法とは異なる考え方で、作物を栽培すべきだとする主張。このやり方は、マダガスカルで今行われている農業の形に近いのかもしれません。

ここでは、いずれが正しいのかを議論することはしませんが(いつか議論してみたいとも思いますが)、いずれにしても、ひと昔前の農業ってどんな感じだったのか、その姿に、持続可能な農業もしくは将来の農業を思い描く上での大きなヒントがあると思います。日本ではそのような農業が行われているところは現在はほとんどないでしょうが、マダガスカルではまだまだそれが日常の中にあります。これがマダガスカルの面白さの1つでしょう。日本人がマダガスカルに行くと、ある意味タイムスリップしたような体験をすることになります。

とはいえ、単純に今マダガスカルで行われているような農業に戻るべきだと主張したいのではありません。私たちはこの数十年の間に、大きく農業のやり方を変えてきました。その中で改善改良できたものは何か、なくしてきたものは何か、将来を考える上でこれらを見つめ直すべきだと思うのです。マダガスカルでは、こういったことが体験をともなってできるのです。

誤解がないように付け加えると、僕は、マダガスカルが遅れているとは思わないようにしています。マダガスカルが、私たちが歩んできた道を私たちを追うように進むのであれば、確かにマダガスカルは遅れていように見えるかもしれません。でも、マダガスカルが違う方向性を持って進むならば、マダガスカルが私たちの後ろを行く存在だとはいえないからです。私たちは今、これまでとは違う持続可能な道を模索しているのですから、尚更この認識を大切にしなければいけないと思います。

こんなマダガスカルの魅力を、たくさんの方に知って欲しいなと思います。そして今回絶好の機会を用意しました! 3月28日にマダガスカル報告会を会場とオンラインのハイブリッドのかたちで行います。現地の画像や映像を通して、たくさんのことをお伝えできればと思っています。

2026年3月24日
合同会社Co•En Corporation
代表 武末克久

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