アグロフォレストリーの力

coen.mg/ 8月 30, 2020/ つぶやき/ 0 comments

面白い研究結果です!

バニラの単一栽培農園と他の植生と混栽させる農園(アグロフォレストリーと呼んでもいいのかもしれません)で比較したところ、後者の方が害虫を駆除するヤモリの数が12倍も多かったとのこと。

指標になったのは、 “gold dust day gecko”。日本語ではマダガスカルミドリヤモリなどと呼ばれているこのヤモリ、緑色でとても綺麗です。マダガスカルではどこにでもいるやつで、夜になると「まさかこれがヤモリの声?」と思うような甲高い声で鳴きます。

このヤモリがバニラの花をダメにしてしまう害虫を捕食するのですが、バニラの単一栽培農園では18匹、他の植生と混栽させる農園では216匹見つかったとのことです。生態系が豊かであれば、そこに棲む生き物も多くなるはずで、当たり前といえば当たり前の結果なのですが、アグロフォレストリーが病害虫コントロールの機能を有していることを定量的に示し、また、そのメカニズムを明らかにした研究と言えます。

研究では、16種類の新種の爬虫類が見つかった可能性があるとも書かれており、マダガスカルの生物多様性のポテンシャルの高さを物語っています。まだまだマダガスカルには未知の世界が広がっています。

出典:POSITIVE NEWS:
https://www.positive.news/environment/why-a-gecko-could-be-the-key-to-rewilding-madagascar/

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