Coen.mg/ 11月 18, 2021/ Newsletter, 未分類/ 0 comments
Connect & Enjoy #001
僕が初めてマダガスカルを訪れたのは2017年5月のことです。それはまさにリフレッシュのための観光旅行でした。マダガスカルではおそらく一番有名だろうバオバブ街道も歩きましたよ。ただ、それまで長年環境経営コンサルタントとして働く中で、“持続可能な農業”とか“持続可能な原材料調達”って具体的にどんなものだろうということをずっと考えていたので、マダガスカル旅行というまたとない機会にバニラ農園を見学することにしました。
マダガスカル産のバニラはとにかく有名です。日本が輸入するバニラの9割以上はマダガスカル産だといわれています(貿易統計より)。一方で、ユニリーバやダノンなどの大手企業がバニラ農家を支援するために巨額の資金を投じていることも知っていました。現地では実際にどのようなことが行われているのだろう。その好奇心で僕はバニラ農園に向かったのでした。案内された農園は、まるで森のようでした。足元にはパイナップルやレモングラスが見えます。目と同じような高さにはコショウ、コーヒー、バナナが、見上げるとライチ、クローブ、シナモン、アボカド、オレンジの木が繁っていました。知らない果物もなっています。蝶やトンボが舞っています。その中に、バニラが蔓を伸ばしていました。そして収穫前の大きなバニラの実がたわわに実っていました。思わず「すげー」という言葉を漏らしていたと思います。興奮して、案内してくれた人たちにいろんな質問をぶつけたと思いますが、とにかく覚えているのは、「こんなに美し農園があるのか!」という驚きでした。アグロフォレストリーは農法の一つで、多種多様な作物と地域固有の植物を一緒に栽培します。3年も経てば木が成長して森のような景観になってきます。多様な植物が育つことで、農園には森と同様のしっかりとした生態系が出来上がります。それゆえに幾つかの特筆すべき特徴を持っています。
そして、アグロフォレストリー由来のバニラを好んで使う人が増えれば増えるほど、より強くアグロフォレストリーを続けるように現地の農家を奨励できます。それを見てアグロフォレストリーをやる農家が増えるかもしれません。このような形でビジネスを通してマダガスカルの自然や農家を応援し、そして広い意味で地球温暖化といった世界的な環境課題解決に役立ちたいと僕は思っています。そのためにも、“アグロフォレストリー”という言葉を日本で流行らせたいと思っています。でも、“アグロフォレストリー”って覚えにくいですよね? 何かいい言葉がないかなーと考えているところでもあります。【アイデア募集します!!】もちろんアグロフォレストリーが唯一の解決策ではありませんし、広げるには難しさもあるでしょう。でも、何はともあれ、「これぞ持続可能な農業の実例だ!! これを日本にそして世界に届けたい!! 広めたい!!」、そう思わせたマダガスカルのアグロフォレストリー。アグロフォレストリーはCo•En Corporationの原点です。
2021年11月18日合同会社Co•En Corporation代表 武末克久
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