バニラの花が咲きました
11月〜12月にかけて、バニラの花が開花します。バニラ農家にとって一番忙しい時期です。というのも、マダガスカルにはバニラの受粉を媒介する昆虫がいないため、その作業はすべて人の手で行わなければいけないのです。しかも、バニラの花は一斉に咲くわけではなく、毎日ポツリポツリと開花します。加えて、開花は1日のみ。なので、毎日農園を見て回って、咲いている花を見つけては一つずつその日のうちに受粉させなければいけません。
バニラはラン科の植物ですが、房状に数十の花をつけます。そのすべてを受粉させて結実させてしまうと実が大きくなりません。そのため、育てる実の数を制限するという作業もこの時に行います。
この時期は、バニラの受粉に加えライチやクローブの収穫、加工も重なるため、アグロフォレストリ農家にとっては一番の繁忙期です。
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一つ一つ手作業で。
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受粉のやり方をレクチャーしている様子。受粉にはテクニックが必要です。
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バニラのつぼみ