そもそも“バニラ”ってなんなのよ?

coen.mg/ 12月 18, 2021/ Newsletter/ 0 comments

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「そんなこと説明しなくても、バニラのことくらいみんな知ってるでしょ!」

 

「いやいや、そりゃ“バニラ”を知らない人はいないだろうけど、でも“バニラ”を知っている人は、意外と少ないんじゃない? バニラがどんな植物か知ってる?」

 

「確かにそう言われると、バニラっていったい何者だろう…」

 

そうなんです。実は僕もマダガスカルに行くまではバニラの正体を知りませんでした。バニラの正体どころかバニラの香りを明確に思い浮かべることもできませんでした。みんな言葉は知っているけれど、それがなんなのかは知らないという、このむちゃくちゃ面白い食材(香辛料)、それがバニラです。

ということで、今回はバニラの紹介をします。まず冒頭の写真、これがバニラです。バニラビーンズとかバニラポッドと呼んだりします。

そしてこれがバニラの花です(↓) この花が実になって、それが加工されてバニラビーンズになります。マダガスカルでは11月が開花シーズンです。

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ちなみに余談ですが、バニラはラン科の植物で、世界では110種が知られています。意外と多いですよね。でもすべてのバニラがいい香りを放つわけではありません。芳香性のあるものあればないものもあります。世界を代表するマダガスカル産のバニラは実はメキシコ由来なのですが、中南米では72種ものバニラが知られています。しかも、この地域のバニラの中に芳香性を持つものが多いらしいのです。このことは本当に面白くって、まだ知られていないバニラがアマゾンの熱帯雨林でひっそりと香りを放っているかもしれません。いつかはそんなバニラを探しにアマゾンを歩いてみたいと思っています。

 

話を戻します。これがバニラの実です(↓) グリーンバニラとかグリーンポッドと呼んだりします。6月~7月にかけてが収穫時期です。

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収穫されたグリーンバニラは、煮る→蒸す/寝かす→天日干し/陰干し→寝かせるの工程を経て、いわゆるバニラビーンズになります。マダガスカルではこの工程を4~5ヶ月もかけて行います。それゆえ他ではなかなか真似できず、これがマダガスカルブランドが今もなお世界で高く評価されている大きな要因なんだろうと思います。加工の工程をまとめるとこんな感じです。

今の時期から年明けにかけてバニラの輸出入が盛んに行われます。ちょうど今週、新シーズンのバニラの発送準備が整ったと現地から連絡が届きました。第一弾はうまくいけば年内に届きそうです。

 

ということで今回はこんなところにしようと思いますが、いかがですか? やっぱりバニラのこと、意外と知らないなーと感じませんでした? 身近だけどまだまだ知らないことが多いバニラ。それだけに難しさもあり面白さもあります。未知の領域へ。Co•En Corporationの冒険にしばしお付き合いいただけると嬉しいです。

2021年12月18日
合同会社Co•En Corporation
代表 武末克久

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