僕がそんなのんびりした時間を過ごしている間に、カナダのモントリオールで生物多様性条約締約国会議(COP15)なるものが開催されています。Facebookなどを通して現地入りしている知人から毎日レポートが届いています。
COP15では、ポスト愛知目標を採択すべく毎日熱い議論が展開されているそうです。物凄く平たく言ってしまうと、世界中で森林がなくなったり魚が減ったりと環境破壊が止まりませんが、これにどうにかブレーキをかけて逆に自然を増やさなければ、人類が利用できる自然がなくなってしまって僕たちは生き残れないだろう。だからそのための目標を決めようという議論です。
生物多様性がどんどんなくなっている原因の一つに森林破壊が挙げられます。世界の森林は毎年520万haが消失しているといわれています。おおよそ九州と四国を足したくらいの面積です。まじか!というくらい広大な面積の森林が世界からなくなっています。新たな農園を造成するために森を切り開いてしまっていることがその主な原因だそうです。
農業はその他にも、温室効果ガスを出してしまう、化学肥料が過剰に利用されて水を汚染してしまう、農薬の利用によって生き物を殺してしまうなどなど環境を壊しながら行われていることが多い。近代型の農業そしてその先にある食は、かなりの無理をしながら成り立っていることがわかります。今を切り取ると問題なさそうですが、長い目で見るとすごく危うい仕組みだといえます。だからこれを変えていかなければいけない。そのための議論も、COP15では行われています。