また、現地に行って感じたのはマダガスカルの人々は助け合いの心が素敵だということ。
マダガスカルには驚くことに、信号がありません。
車社会のマダガスカルがそれでもやっていけているのは、人々にゆずりあい、助け合いの精神がベースにあるからなのではないかなと私は思いました。
何か困ったことがあると、みんなで寄ってたかって助けようとします。
ある村で、おばあちゃんがバスから降りてきました。バスの荷台から2人がかりで降ろされる大きなステレオスピーカー。
おばあちゃんが運ぶことが出来なくて困っていると、その場に居合わせていた人たちが、即席でその辺の木と紐でなにやら作り出しました。
スピーカーを背負えるように、江戸時代の籠のような物を作り出し、運んでいったのです。
村を歩くとみんな当たり前のように挨拶をします。ちょっとどこかに行きたい時は知り合いがバイクに乗せてってくれる、バイクが壊れたら、バイクに詳しい知り合いが直してくれる、そうやって村の中で助け合うのです。
また、よく見かける光景として、バスで移動していると道路沿いに物乞いしている子供や老人がいることがあります。マダガスカルは道の状態が極端に悪いです。道路は穴だらけ。凸凹路を車でジャンプしながら進んでいきます。そんな道路の穴を明らかに埋めた”ふり”をして、お金をもらおうとする人々。すると運転手が窓からお金を投げたりするのです。
貧しい中でもお金を分け与え、みんなで助け合い生きていく。そんな生き方を間近で見て、自分が少し恥ずかしくなりながらも、滞在中たくさん助けてもらった分、私も恩返しできるような存在となりたいと思いました。