マダガスカル報告
Coen.mg/ 2月 25, 2026/ Newsletter/ 0 comments
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先週金曜日の夜に、マダガスカルへの出張から戻ってきました。出張中に選挙があり自民党が大勝するなど日本が大きく動いている最中に、僕は、時が止まった島といわれる南国マダガスカルを歩き回っていました。すっかり日焼けして帰ってきた体には日本の寒さが応えます(とはいえ、東京では梅が咲き始めていますが)。
マダガスカルでは昨年の9月に前政権への不満を爆発させた若者を中心とした大勢の人たちが大規模なデモを起こし、10月には軍が政権を掌握するというクーデターが起こりました。前大統領は亡命し、今は軍の大佐が大統領となり暫定政権のもとで政治が行われています。日本を含め国際社会はこれを非難しつつも、状況を見守っているところです。
マダガスカルに着いてまず感じたのは、変わってないなあ、ということ。一年前と変わっていない。さすが時が止まった島といわれるだけある。クーデターが起こったとはいえ、現在では状況は落ち着いていて治安が悪くなっているということもなさそうでした。クーデター後の状況を確認することが出張の目的の一つでもありましたので、この点は安心しました。
出張のもうひとつの大きな目的は、バニラの価格が低迷する中で私たちのパートナーであるサプライヤーが生産者をどのように支えているのかを確認することでした。この点も手放しでとはいえませんが安心しました。もしかしたらバニラの栽培を止めてしまう人たちもいるのではないかと心配していましたがそれは杞憂でした。確かに収入は激減していますが、アグロフォレストリーであることが功を奏していました。バニラ以外の収入が確保されているんですね。ただ、それだけでは不足するため、より収入源を多様化させるための支援(例えば淡水魚の養殖方法を指導したり)や奨学金の支給、食料となる米の提供、その他にも組合員の課題を解決するべく取り組みを私たちのサプライヤーが展開している様子を見てきました。今はいわゆる非常事態で、ビジネスだけでは(つまり製品を取引するだけでは)十分な収入を供給できず、それを補うための方策が必要だということがわかりました。
また、今回の出張では国内最大のバニラ輸出量を誇る企業や新興の企業を含め10を超える輸出業者を訪問してきました。これによってマダガスカルにおけるバニラ産業の全体像や構図、信頼できる輸出業者、高品質のバニラを購入する秘訣などかなりのことがよく見えるようになりました。ネットワークも広がりました。
食を持続可能なものにするためには、サプライチェーンに関わるすべての人たちがwinwinの関係でいることが必要です。そのためには、関わる人たちがお互いを理解し合う必要があるでしょう。ときとして生産者が遠く離れたところにいることもあります。そんな彼らのことやその国の文化を知ることは容易ではありません。でも、現場を見ることでたくさんのことを理解することができます。持続可能な食の第一歩は現場を訪れることだろうと思います。
とはいっても、マダガスカルに行くのは簡単ではありませんね。今回の出張の報告を行いますので、マダガスカルやバニラに興味のある方はご参加ください。本Newsletter末尾で案内します。
2026年2月25日
合同会社Co•En Corporation
代表 武末克久