どこでもドア

coen.mg/ 3月 18, 2022/ Newsletter/ 0 comments

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今年の冬は寒い日が長く続きましたが、東京では先週からぐっと気温が上がり一気に春めいてきました。近所の梅の花はパッと咲いてパッと散りました。今は、梅の隣の杏が一斉に花を咲かせています。桜もすぐに開花するかもしれませんね。

 

春といえば…色々と思い浮かぶことがあるかと思いますが、個人的には歳が一つ増える季節です。3月が誕生日なのです(笑)  普段は自宅でケーキを食べるなどしてその日の夜を過ごすことが多いのですが、今年は一つ星レストランで祝ってもらい、とても贅沢な誕生日になりました。

 

今回お邪魔したのは、Restaurant Ode。生井祐介シェフが2017年にオープンしたお店です。東京都の広尾にあります。ミシュランの一つ星を獲得しているほか、Asia’s 50 Best Restauratにランクインしている有名レストランです。

Odeのコースの内容についてここで詳しく紹介することはしませんが、お皿の随所に遊び心が散りばめられていて、遊びと真剣さの見事な融合に、一皿一皿運ばれるたびに微笑みつつ驚きっぱなしでした。まず最初にドラ○ンボールが登場しましたからね。おっ○っともありましたかね。とにかく、「なんですかこれは!?」 という見た目と「うわっ、めちゃくちゃ美味しい!!」という味のギャップ。自分の想像力が到底及ばない料理たちに舌を巻きながら鼓を打ちました。

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料理はさておき、Odeのテーブルにつくと、グラスやエプロンなどとともに小さな封筒が目に入りました。中からメッセージカードを出してみると…これを見てください! とばかりにQRコードが印字されています。 なんだろうと思いながらスマホでスキャンすると、Odeで使われている食材の作り手たちを紹介する動画が再生されました。全国の野菜、果物、豚、鴨の農家や漁業者の写真が流れます。メッセージカードは、目の前の料理と食材の作り手たちとを結ぶ「どこでもドア」だったんです。生井さんは日本が生み出す素材のすばらしさを強く愛でていらっしゃいますが、どこでもドアのさりげない仕掛けに、生井さんの想いと優しさを感じました。

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話をバニラに移します。Co•En Corporationは、バニラを通して生産者と消費者をつなぐことを目指しています。生産者と消費者がつながって、食材の向こうに作り手の顔や農園が見えるようになったら、生産者や食材を支える自然への感謝の気持ちが今よりもっと育まれるはずです。そしてこのことが、森林破壊や気候変動などの世界的な環境問題を解決するための大きな力になると信じています。

生産者と消費者がつながるということは、生産者からも消費者の顔が見えるということです。自分が作った食材を食べて喜ぶ人の顔を見ることは、作り手にとってどんなに嬉しいことでしょう。もっといいものを作ろうというモチベーションに繋がるはずです。そして、安心で安全で、美味しい食材がより多く消費者に届くようになると信じています。

Co•En Corporationはそのために、ウェブサイトやインスタグラムなどのSNSを通してバニラの作り手たちの顔や物語を発信しています。生産者へつながるドアを用意しているつもりです。でもこのドアの前に立つ人はそんなに多くはありません。バニラはそのまま食べることはできませんので、シェフやパティシエの手で料理やスイーツの形にしていただいて初めてその香りを楽しむことができるようになります。バニラの香りをたくさんの人が楽しむ場所、つまりパティスリーやレストランにこのドアを設置できないか? 設置していただけないか? そうすればもっとたくさんの人にこのドアを開けてマダガスカルのアグロフォレストリーに旅してもらえるようになるのにな! と思っているところです。

2022年3月18日
合同会社Co•En Corporation
代表 武末克久

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