ボルネオで僕Neo

Coen.mg/ 3月 20, 2023/ Newsletter/ 0 comments

Connect & Enjoy #017

2月末〜3月頭にかけてボルネオに行ってきました。ボルネオはマレーシア、インドネシア、ブルネイの国境線が接する東南アジアの大きな島です。世界でも類を見ないほどの多くの種の生きものが生息している島として知られています。代表的な種として、オランウータンやボルネオゾウなどがいます。冒頭の写真のラフレシアもその一つです。世界一大きな花といわれています。一方で、木材のため、それからオイルパームのプランテーションを造成するために、この半世紀で広大な熱帯林が切り開かれてきたことで話題にあがる島でもあります。

 

今回マダガスカルではなくボルネオに行った理由は、かの地のアグロフォレストリーやそこで採れるイリッペという木の実から搾油されるイリッペバターの生産現場を見るためでした。

 

成田から直行便でマレーシアのコタキナバルに飛びました。6時間。近い!! コタキナバルで飛行機を乗り換えてサラワク州のクチンに移動。そこからは陸路で国境を越えてインドネシアに入り、目的地の西カリマンタンに向かいました。道路から見える景色にはオイルパームのプランテーションが広がっていましたが、ところどころドリアンやフタバガキなどの背の高い熱帯の木々も見えました。道路はきれい!! ついついマダガスカルと比べてしまいます。というのも、雰囲気がすごくよく似ているのです。そんなこともあって人と話すときに思わずマダガスカル語が出てしまうことも多かったんです。

手前に広がるオイルパームのプランテーションとその奥に見える熱帯林の高木

たどり着いたアグロフォレストリーは、樹齢が150年を超える大木も育つ自然林に近い感じの森でした。村の人たちはこの森からイリッペをはじめ、木の実や山菜を採取します。マダガスカルで見るアグロフォレストリーでは香辛料や果物など換金のための作物や食用にするものが多く植えられていますが、それとは随分と様子が違い興味深かったです。場所によっては保護区と隣接していて、人の生活する場所と野生動物が生息する場所の間のバッファーゾーンになっているところもあるそうです。そこではオランウータンを目にすることもあるとか。ボルネオでは、村やアブラヤシのプランテーションに野生の象が侵入して問題になることがありますので、こういった緩衝帯が重要なのかもしれません。今回は日帰りだったのですが、村に滞在すると森で採取したさまざまなもので作った料理を楽しめるとのことですので、次の機会にはぜひ泊まりで訪問したいと思います。

西カリマンタンで視察したアグロフォレストリー

このように、西カリマンタンのアグロフォレストリーは多様性に富んだ森でとても素晴らしく、これを誇りを持って維持している人たちとも話をすることができました。しかし、このような場所をオイルパームのプランテーションにする人も多いです。お金になりますから。この森からはイリッペバターだけではなく、ククイナッツオイル、ココナッツオイル、パームシュガーなどが採れます。アグロフォレストリーがオイルパームのプランテーションに変わらないように、アグロフォレストリーを残そうとしている人たちを応援するためにも、森から採取されるこれらの商品を価値あるものとして販売・使用し続ける仕組みをつくる。これこそがCo•En Corporationの役割だという使命感を強くしました。

アグロフォレストリーを案内いただいた村の方

今回のボルネオ訪問では、島の北東部に位置するマレーシアのサバ州も案内してもらいました。その中で特に印象的だったのがキナバタンガン川の両側に残る熱帯林をボートで見学するクルーズでした。ここには、ボルネオ保全トラストが購入し保護している森も広がります。ボルネオ保全トラストは、ヤシノミ洗剤などを手がけるサラヤの出資で活動するNGOで、日本の企業がこの森をまもっているのかと思うと感慨深いものがありました。ここでは野生のオランウータン、テングザル、カニクイザルなどの霊長類、ゾウ、サイチョウなど驚くほどたくさんの野生動物をたった2時間ばかりのクルーズで目にすることができました。その多様性に驚愕しました。

幸運にも象の群れに遭遇しました

今回の視察は、ボルネオ保全トラストジャパンの中西さんに案内していただきました。中西さんはこの地に20年近く通い熱帯林の保全活動に取り組んでいて、豊富な知識と広いネットワークをお持ちです。ボルネオについて多く教わりましたし、これからの可能性についてもたくさん語り合いました。おかげさまで、Co•En Corporationの新たな境地を開く充実した視察になりました。そして、道中にあびた駄洒落にすっかり影響された旅でもありました(笑)

2023年3月20日
合同会社Co・En Corporation
代表 武末克久

追伸:
新境地といえば、スパイスシロップに続く新製品の販売を開始しました。今回はバニラを贅沢に使ったバニラキャラメルとバニラチャイです!! お求めはCo•En Corporationのオンラインショップにて。

Share this Post

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*
*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください