スイーツとSDGs

Coen.mg/ 4月 19, 2023/ Newsletter/ 0 comments

Connect & Enjoy #018

先日東京ビッグサイトで開催されたFABEXに参加してきました。FABEXは、業務用食品・食材、機器、容器の国内最大級の展示会です。このような展示会に参加すると新しい商談のきっかけに出会えるし、最新の機械や技術、新食材などを一覧することができてワクワクします。今回の「デザート・スイーツ&ベーカリー展」のテーマは、「デザート・ベーカリー業界の新潮流〜サステナブルな未来へのアプローチ〜」でした。会場を歩くと、ヴィーガンやプラントベースの食材の紹介が多かったことが印象的でした。また、会場内で行われたコンペティションでは、フードロス削減がテーマであったり、サステナビリティの要素をおり混ぜるスイーツづくりが求められていたようです。

ちなみに、最近よく目にするようになったSDGs。これはSustainable Development Goalsの頭文字で、今の社会をサステナブル(=持続可能)にするための目標ですが、SDGsの観点から、スイーツづくりにもっとも重要なことは何だと思いますか? 僕は、美味しいことだと思います。なんだそれ! という声が聞こえてきそうですが、食べる人を幸せにすることが、やっぱりスイーツの一番大きな役割だと思うからです。それを大前提として、美味しいスイーツをいつまでも作り続けるために今どんなことが必要かをSDGsの17の項目に照らし合わせて考えてみると、少し違った視点も浮かび上がってきます。

SDGsは、今の社会をサステナブル(=持続可能)にするための目標ですから、今の社会は持続可能ではなくて、変えていかなければいけないということですよね。例えば、スイーツの原材料はどうでしょうか? 砂糖、小麦粉、乳製品、卵、カカオ、バニラ、、、これから先も同じように使い続けることができるでしょうか? 中には環境に大きな影響を与えているものもありますし、貧困の問題と切り離せないような原材料もあります。気候変動の影響を受けて、生産量や質の維持が難しくなるだろうと心配されているものもあります。こういったものはもしかすると今と同じようには使えなくなるかもしれません。

では今何ができるか? 昨今では、より環境負荷の少ない、もしくはより自然と調和した農業や酪農に挑戦する企業や人たちが増えています。そういった方法で栽培・生産される原材料を選ぶことで、このような取り組みを応援し広げることができます。それから、新たな食材や製法を開発することも求められるかもしれません。そう考えると、ビーガンやプラントベースの食材の勃興は単なるブームではなく根本的な動向に思えます。

ああ、大変な時代になったものだ…と嘆きたくなるかもしれません。でも、農家の方々とシェフ・パティシエの方々との新たな繋がりができたり、今までにないスイーツが誕生したりと、新しいものが次々に生まれ出す時代だともいえます。ワクワクしますよね!? シェフ・パティシエの皆様が持つ技術をもってすれば、これまでにない方法やさまざまな食材から素晴らしいスイーツがどんどん生み出されるだろうと思います。Co•En Corporationは、バニラを含め、アグロフォレストリーで生産される持続可能な食材を、ときには未知なものも含めて提供することで、また自らも商品を提案することで、お菓子業界のイノベーションに貢献したいと思います。

とういうことで、最後に新商品を2つ紹介したいと思います。Co•En Coporatinは4月に2つのシロップの販売を開始しました。ひとつは、冒頭の写真にあるバニラシロップです。マダガスカルのアグロフォレストリバニラをふんだんに使ってその香りを閉じ込めました。バニラの香りを存分に楽しんでいただけます。そしてもうひとつは、バニラに加え、千葉県鴨川の森で採取された梅の花の香りをつけたコーディアルです。梅の花って、きっと思っているよりも華やかで春を感じる香りなんですよ。

いずれも、その香りを楽しんでいただきながら森をつくる商品です。ご購入は、オンラインショップCo•En Marcheにお越しください。

2023年4月19日
合同会社Co・En Corporation
代表 武末克久

Share this Post

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*
*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください