手元に「和ハーブ図鑑」という本があります。寝る前なんかにパラパラとめくったりしています。本には、日本に自生する130以上の植物が掲載せれていて、それらの効能やこれまで日本でどのように食されたり活用されてきたのかが写真とともに簡潔に解説されています。知らない(もしくは目にしていても認識していない)草花も多いですが、見たことあるなと思うものや、普段よく見るようなものもあります。ドクダミなんかがそうです。ドクダミは日本三大薬草の一つで、殺菌作用や解毒、むくみ解消、利尿や便秘改善などの効能があるそうです。今でも身近に目にするのは昔から薬草として家の周りに植えられていたからだろうとのこと。また中には、オオバコのように「え、これ食べられるの!?」 というのもありますし、そういえば子供の頃はよく目にしていたけど最近見ないなあというものもあります。この本を読むと、柑橘などの果実や山菜など今でも馴染みがあるもの以外にもたくさんの植物を私たち日本人は利用していたことがよくわかります。昔から伝承されてきた知恵ですよね。でも同時に、それらの知恵が失われつつあることも実感します。自分自身がこの体たらくですから。