息子がアジアのバックパック一人旅から帰国しました。自分はマダガスカルやボルネオを気ままに旅しているくせに、いざ息子が一人旅するとなると「大丈夫だろうか?」と心配になります。帰国したというメッセージを読んだときはほっとしました。その息子が今月帰省してきまして、そのときになぜか「ゆとりですがなにか」というドラマを一緒に観ました。2016年のドラマですが、当時アラサーのいわゆるゆとり世代の登場人物たちの悪戦苦闘が面白おかしく描かれた社会派ドラマでハマってしまいました。主題歌の「拝啓、いつかの君へ」がしばらく頭をリピートしていました。
そのゆとり世代の主人公たちは今は35歳。で、今回のNewsletterで話題にしたいのは、ゆとり世代とその次のZ世代のことです。先日、将来に明るい希望を抱かせる記事を読みました(「若い世代はサステナビリティを重視する企業しか選ばない」)。この記事では、Z世代とミレニアル世代は、透明性がありサステナビリティに真摯に取り組んでいるブランドの商品を購入する確率が年長世代に比べて高いという研究結果が紹介されています。さらには、2030年ごろには、この世代の購買力がベビーブーム世代を上回るのだそうです。つまり、企業はこれまでとは違った嗜好に合わせた商品・サービスを提供するようになる。違ったいい方をすれば、そうすることができる企業が評価されるようになるということを主張しています。同じような感覚を持つ人もいらっしゃるのではないでしょうか? その感覚が研究結果として数字で示されたといえます。記事は米国での研究結果をもとに書かれたものですが、傾向は日本でも変わらないと思います。
2030年といえばSDGsの目標年ですよね。持続可能性に関わる様々なプロジェクトがこの年に成果を出すことになります。ですので、そのときの私たちは、今とはまったく違ったインフラや社会的価値観の中で生活をしているかもしれない。そう期待して2030年を迎えることを今からとても楽しみにしているのですが、この記事に書かれている通り消費者の意識も変わってくるとなると、この期待が現実になる可能性は高いなと感じざるを得ません。