インパクト

Kurumiru/ 1月 24, 2024/ Newsletter/ 0 comments

Connect & Enjoy #027

株式会社雨風太陽という会社をご存知でしょうか? 農家や漁師と双方向のやり取りしながら旬の食材を購入できる産直アプリ「ポケットマルシェ」や、農家や漁師などの食のつくり手を紹介する、食べものつき情報誌「食べる通信」などを運営する会社です。代表取締役は髙橋博之さん。TV東京の「カンブリア宮殿」で髙橋さんの話を聞いて、僕の考えていることをもうとっくに実現させている人がいるんだと思ったことを覚えています。2019年のことです。髙橋さんは、生産者と消費者とが直接つながり双方向のコミュニケーションを生み出す仕組みを創り出していました。それが「食べる通信」であり「ポケットマルシェ」です。髙橋さんの取り組みはどんどん広がりを続け、これからの新しい社会を形づくる大きな力になっていると感じます。

その株式会社雨風太陽が昨年の10月にインパクトレポートなるものを公開しました。これは、同社の描くビジョンとそれを実現させるためのミッション、そして長期的、短期的目標、さらにはその達成度を管理する指標を紹介し、その進捗を報告したものです。詳しくは、レポートをご覧いただきたいのですが、「日本中のあらゆる可能性を開花させる」というビジョンと「都市と地方をかきまぜる」というミッションが絵でわかりやすく表現されており、それに紐づいた長期、短期目標が端的に示されています。

自分たちの目指すことやそのための取り組みをここまで具体的な言葉に落とし込むのは簡単なことではなかっただろうと思います。おそらくかなりの時間を使って試行錯誤したのではないでしょうか。でもその分、会社の方向性が明確で、社内だけでなく社外の人たちにもとってもわかりやすいと思います。来年のレポートが今から楽しみですし、株式会社雨風太陽が生み出すインパクトがどのように日本の社会を変えていくのか、期待が膨らみます。

翻って自分たちは、目指すことやっていることをどれだけ突き詰めて考えられているのか… それを言葉にできているのか…行動に起こせているのか…できているつもりでもまだまだ足りないことに、このレポートを読んで気づかされました。インパクトレポートを公開するほどの事業にはまだ程遠いですが、近い将来自分たちもレポートを作成するつもりで、実現させたい未来、そのために自分たちが果たし得る役割、指標と目標を考えています。これは、アグロフォレストリーのバニラビーンズやその他の商品を販売するという目の前のことの先にある、なぜそれをやっているのかという目的を見つめ直す作業です。日々のモチベーションにつながりますし、事業を拡大する(=インパクトを大きくする)ための新しいアプローチの発見にもつながります。

2024年1月18日
合同会社Co•En Corporation
代表 武末克久

冒頭の写真は、マダガスカルアグロフォレストリーに実るパイナップルの赤ちゃん。鮮やかな赤色と放射状に広がる葉が目をひく。2枚目の写真は、アグロフォレストリー視察の後、帰路につく生産者たち

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