Coen.mg/ 3月 19, 2024/ Newsletter/ 0 comments
Connect & Enjoy #029
森の中は比較的涼しいとはいえ、熱帯雨林を歩くと汗が吹き出します。と、高いところで木の葉がざわめいて爽やかな風が吹いてきてきました。心地よさに目を細めていると、ドスン、ドスンと木の上から何かが落ちてくる音が聞こえてきます。これはもしや! と歓喜しながら辺りを見渡して目的のモノを探しました。ここはボルネオ島の西カリマンタン。インドネシアです。先月、イリッペという木の実の収穫を見に行ってきました。この木の実の硬い殻の中にある種子を絞るとイリッペバターと呼ばれる植物油が取れます。イリッペの実をつけるのは熱帯雨林を象徴する大木で、ゆえにイリッペバッターもボルネオの熱帯雨林を象徴する製品です。イリッペは、なぜか3、4年に一度しか実をつけないという変わり者ですが、今年がまさにその年なのです。探していたモノは、ふかふかの落ち葉の上にありました。思っていたよりもずっと大きくてずっしりとしていました。羽があるのでクルクルと回りながら落ちてくるのでしょうが、その様子は飛ぶというよりも落下するといった方が正しそうです。最初のひとつが見つかると、2つ目、3つ目…とたくさん目に入ってきました。