Coen.mg/ 6月 3, 2021/ つぶやき, 農園の今/ 0 comments
アグロフォレストリーの専門家、アドルフがアグロフォレストリーを現地から解説します。
アドルフの優しい人柄が伝わると思います。また、背景に聞こえる鳥の声や風の音から現地の雰囲気も感じていただければと思います。
アグロフォレストリーとは、農業(Agriculture)と林業 (Forestry)を組み合わせて造られた言葉です。一つの農園に多種多様な植物を一緒に植えるのが大きな特徴です。農園では、足元には背の低いパイナップルやレモングラスが、その上にはコーヒー、バニラ、コショウなどが、そしてそのさらに上には、ライチ、シナモン、アボカドのような高木が茂ります。そこに地域に自生する木々も植えられ、まさに森のような場所です。豊な自然環境を有する農園では、肥料や農薬を一切使わなくても木々は豊かに実ります。病害虫が蔓延することもありませんし、台風や大雨などの災害にも強いです。自然の力を最大限活用した、環境と調和した農法といえます。アグロフォレストリーのメリットはそれだけではありません。いろいろな作物を一緒に育てるので、年中何かしらの収穫があります。そのため農家は一年を通して収入を得ることができます。また、ある作物(例えばコーヒー)が不作だったり値崩れして、期待通りの収入を得られなくても、他の作物でそれを補うことができます。つまり、農家の収入を安定させる効果もあるのです。
アドルフは、マダガスカルでアグロフォレストリーの普及に邁進する専門家。僕が初めてマダガスカルに行ったときにバニラ農園を案内してくれたのが彼でした。
アドルフの助けがなければバニラを日本に持ってくることはできなかったでしょう。それほどにアドルフは献身的に協力してくれました。それは、僕の取り組みに共感してくれたこと、そして、頑張っている生産者のために販路を拡大させたいという想いからです。
最初にアドルフに会った