過保護になっていませんか
Coen.mg/ 11月 25, 2025/ Newsletter/ 0 comments
Connect & Enjoy #049
東京の街中でもようやく木の葉が舞い出してきましたが、僕は10月の終わりに家族で登山に出かけてにひと足先に紅葉を楽しんできました。6歳になる娘に自然を体験させたいと思ってのことでした。幸いなことに、今住んでいる場所は近くに大きな公園もあって都内とはいえ緑がとても多くて気に入っています。この時期は銀杏の紅葉が見事で散歩するとともて気持ちがいいです。それでもあえて山に連れて行きたいと思っています。
公園も山も「自然」という言葉で表現される場所かもしれません。でも、人がつくった公園の緑と山のような環境とでは圧倒的な違いがあります。公園は人が楽しむために誰かが設計してつくったものです。安心して過ごせます。でも山はそうではありません。人の意図とは関係なくそこにあるもの。登山道とはいえ大きな岩もあれば小さな石ころも、滑りやすい岩もグラグラする岩もあります。木の根も縦横無尽に広がっていて油断すると足を取られます。下手したら谷底へ…公園とは違って危険だらけです。今年は熊への警戒も怠れません。
今回登ったのは、「赤城の山も今宵限り…」の赤城山。風はあるものの天気は上々。右に関東平野、左に湖という素晴らしい景色を眺めながらの登山になりました。娘が途中で「きつい」「もう歩きたくない」などと言い出すかもしれないなと少し心配していましたが、全くの杞憂でした。キャッキャキャッキャ言いながらどんどん山を登っていきます。圧倒的な自然の中で彼女は五感を全開にしていたことでしょう。転けやしないかとヒヤヒヤする父親の心配などよそに楽しそうにかけてました。そんな姿を、子供っていいなぁと頼もしく思いながら追いました。
怪我することもあるけれど、自然の中で遊ぶことは子供たちの成長にとって大切なことなんだと思います。都心の緑も心を癒してくれるし季節の移り変わりを感じさせてくれます。そんな場所は都会に不可欠です。でもたまには、過保護な環境から大自然に連れ出して、普段は感じることのない刺激にさらすことも必要でしょう。
いやこれって、子育てに限ったことではありませんよね。僕だってまだこの歳になっても山に入ると感覚が研ぎ澄まされるような感じを覚えますもの。「どうして山なんかに登りたいと思うの?」といわれることもありますが、こんな風に自分が活性化する感覚や緊張感が楽しいのかも知れません。このマインド、コンフォートゾーンを飛び出して何かに挑戦することをストレスと感じずに楽しむコツかも知れません。そこに成長がある。変人的な発想でしょうか。
2025年11月25日
合同会社Co•En Corporation
代表 武末克久