CaVa兄弟

Coen.mg/ 1月 22, 2025/ Newsletter/ 0 comments

Connect & Enjoy #039

ぺったんぺったん、ぺったんぺったん。昨年末は餅つきを2回やりました。1回目は千葉県鴨川のSoil to Soulのイベントで、2回目は福岡の実家でつきました。ついたのはいずれも山間地の里山で自然栽培で育てられた餅米でした。そしていずれも、僕自身もほんの少しだけ稲作を手伝ったものでした。鴨川では田植えと稲刈りを、福岡では田植え前の水田の整備をやりました。全体の八十八の手間からすると無に等しいくらいわずかではありますが、関わった分お米に愛着が湧きますし、餅もうまい! そして、毎日の米粒を見る目が少し変わります。どれほどの作業の成果としてこいつらがここにあるのかと。

そんな話を、先日訪れたパティスリーのカフェでバリスタの方と話をしました。そこは自社の畑で野菜を育てています。大人気店だしてっきりFarm to Tableを謳った商品を出すのかなと思っていたのですがそうではありませんでした。「素晴らしい食材から美味しい商品を作ることは得意だし自信を持っているけれど、野菜づくりはまだまだ素人。いい食材を作るのは難しい。こんな状態でFarm to Tableを謳うことは自己満足になりかねない。畑をするのはあくまでもそれを通して自分たちのサービスを向上させるため。畑作りで苦労することを通して農家の偉大さを認識したり、食材の価値を噛み締めながら商品を作るためなんです。」というのです。

私たちは、マダガスカルやボルネオ、鴨川の里山など、現地に足を運ぶことはある程度はできていると思っています。でも自分たちで作物を作るということまではしていません。こんなことがあった年末年始だったので、今年はもう一歩進めて、自分たちの手を動かしてアグロフォレストリーをする機会を作りたいと思っています。正直なところそこで採れた食材を使って新商品をつくってやろうという自己満足的な甘い考えを捨てきれずにいますが、実際には理想と現実のギャップに苦労することになると思います。でもそれが自分たちを成長させてくれると信じています。

さて今回は、今月末から販売を開始するカカオバニラシロップを紹したいと思います。自慢のバニラシロップにカカオハスクを漬け込みました。カカオハスクはカカオ豆の皮で、カカオ豆を焙煎してチョコレートにするときに取り除かれます。最近は使われることも増えてきましたが基本的には捨てられるものです。ところがカカオハスクもカカオの香りを強く持っています。その香りをシロップに閉じ込めました。
使ったカカオハスクはUSHIO CHOCOLATLからいただいたグアテマラ産。アグロフォレストリーで育ったカカオのものです。この農園は代表の中村さんが初めて訪れた場所で、その美しさ、農園主の人柄や考え方の素晴らしさに感動したことが、USHIO CHOCOLATL原点になっているそうです。似たような経験を僕もマダガスカルで持ちました。そういった意味でこのカカオはアグロフォレストリーバニラの兄貴のようなものです。
シロップをなめると、ハスクからとったとは思えない濃厚なカカオの香りに驚くはずです。期間限定品になりますが、カカオとバニラのアグロフォレストリー兄弟が奏でる甘いチョコレートの香りをぜひ多くの方に楽しんでいただきたいと思っています。

冒頭の写真はマダガスカルのアグロフォレストリーで育つカカオの果実の赤ちゃんたちです。よく見ると花や蕾も見えます。

2025年1月22日
合同会社Co•En Corporation
代表 武末克久

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