マダガスカル訪問記2023 vol.6 | 七輪でプリン

Coen.mg/ 12月 18, 2023/ つぶやき/ 0 comments

マダガスカルの一般的な食事では、実はバニラはほとんど使われません。もちろん高級レストランやカフェでは使われています。それこそたっぷりとバニラを使った、とびっきりのバニラアイスクリームやクリームブリュレを楽しめます。でもそれ以外のところではラム酒に漬けるなど、そのくらいでしか使われていません。シナモンなど他の香辛料も同様です。バニラをはじめとした香辛料は植民地時代に外から導入されたもので、それ以降もマダガスカルの文化には溶け込んでいないようです。余所者の大きなお世話かもしれませんが、そういう状況を寂しく感じます。丹精込めてつくった最高のバニラを自分たちが楽しめないなんて…そういった気持ちもあり、マダガスカルを訪問する際は、バニラを使った商品を日本からお土産に持って行くようにしています。そして今回は、現地でスイーツを作って振る舞うことに挑戦してみました。何をつくろうかなと考えたのですが、選んだのはプリン。材料も単純で簡単に作れるし美味しい。作り慣れているという安心感もありました。

当日の様子をインスタグラムで紹介しています。32700回再生された動画です。

とはいえです。日本とはまるで勝手が違います。まずは材料探しからしなくてはいけません。滞在している街にはスーパーというものがありません。市場を歩いて牛乳、卵、砂糖を探さなくては(バニラは使いたい放題です)。卵と砂糖はすぐに見つかりましたが、牛乳がなかなか見つかりませんでした。現地には冷蔵庫が一部のレストランにしかありません。また一般的にはあまり飲まれるものではないのでどこにでも売っているわけではないのです。牛乳を手に入れるのに2, 3日かかりました。見つけた牛乳は野菜の横で、リユースのペットボトルに入れて売られていました。

材料は揃いました。さて、どう調理しましょうか? 現地ではガスが通っていません。薪か木炭を使って料理します。ということで、七輪でプリンをつくることに! まずは火を起こすところから始めます。鍋に牛乳を温めて、砂糖とバニラを投入します。大量に! バニラで香り付けしておいたラム酒も少々加えます。その液をといた卵に少しずつ加えてプリン液をつくります。それをガラスのコップに入れて、、、あ、蓋がない。。。ラップなんてない。アルミホイルもない。考えた末に、紙を被せることにしました。でも紙だとうまく蓋ができません。そこで紙を濡らして柔らかくしてから蓋をしました。これでOK。あとは、湯煎で蒸して固まるのを待つだけです。七輪なので火加減を調整するが難しいのですが、この頃にはちょうどいい具合に弱くなってきました。

果たしてうまく固まってくれるか? 様子を見ながら爪楊枝をさして固まり具合を見ます。数回試したのち、「立った!!」 良かった。ちゃんといい具合に固まりました。鍋からコップを取り出してテーブルに並べます。少し冷めるまで待つ間に、キャラメルを作ります。砂糖水を大きなスプーンで温めますが、残念ながら火が弱くなってしまってそこまで煮詰まらない。。。まあ、それはそれでよしとしましょう。いよいよ試食です。まずはプレーンで。スプーンで救って口に運びます。「ん、うまい!!」硬さも上々、味もよし!! 次にシロップをかけて、「うーん、うまい!!!」 これでみんなに振る舞える。

プリンを初めて食べたという人がほとんどで、みんな最初はおそるおそる食べていましたが、最後は取り合いになっていました(笑) それにしても本当に良かった。初めて食べるプリンが不味かったら申し訳ない。プリンは簡単に作れるので、現地ではやって欲しいなと期待しています。そして少しずつでも、バニラの生産者がバニラを楽しめるようになるといいなと思っています。

ということで、七輪でも美味しいプリンを作れることがわかりました。近い将来、シェフ・パティシエの方々に現地を訪れていただいた際には、バニラや香辛料をはじめ現地の食材を使った本格的な料理やケーキをつくっていただきたいなと思っています。

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渋い表情しているように見えますが、実はとても気に入ってるんです(笑)