Coen.mg/ 9月 6, 2023/ つぶやき/ 0 comments
バイクの2ケツで1日かかるとか言われちゃうと、ちょっと尻込みしてしまいますよね。 今回はそんなところにまで足を伸ばしました。
出発地点は、長期滞在しているFenerive-Estという街です。目的地は北部のManarara。8月9日の午後に出発。Soanierana-Ivongoという街までタクシーブルース(乗合バス)で移動しました。約3時間。その日はその街で一泊です。道はここまでは舗装されていますが、これから先は未舗装の道が続きます。そして川には橋がかかっていません…従って、船で移動することになります。
Manararaに行くには、1. Soanierana-Ivongoからタクシーモト(バイクで二人乗り)、2. Tamatave/Toamasina(タマタブ/トゥアマシナ)もしくは途中の街からタクシーブルース(四駆のピックアップを改造して車高を高くしたもの)、3. Soanierana-Ivongo(スアニエラナ-イブング)から船、4. 首都Antananarivo(アンタナナリブ)から飛行機でMaroantsetra(マルアンツェーチャ)に飛び、そこからタクシーモトもしくはタクシーブルースで南下のいずれかになります。どれをとっても大変そうでしょ? まず、4はFenerive-Estからアンタナナリブに戻らないといけないのでなし。2は、Feneriveから2泊3日もしくは3泊4日になるかもしれないということで、これもなし。残る選択肢の1か3で悩むも、3の船は週に1便しかなく、しかも天候によってはその1便もキャンセルになる可能性がある…やめておこう。ということで、タクシーモト=バイクを選びました。
8月10日の早朝にSoanierana-Ivongoの宿でドライバーと合流。目がクリクリとした好青年。名前はVaza。まずは船にバイクを乗せて川を渡りました。いきなりエキサイティングな旅の始まりです。向こう岸に渡りついてからは、さあいよいよ未舗装の別世界が広がります。最初は泥道が続きました。雨が続いたせいもあるのでしょうか。ぬかるみがひどくて進めず、バイクを降りて押す場面も。長靴を履いてきてよかった。その長靴が脱げないように慎重に泥道を歩きました。泥道を抜けると、草原や森の中の細い道を走りました。
途中で何度も川を渡りました(撮影した写真で数えると7回も渡っていました!)。その度に、もちろん渡(わたし)の筏に乗ります。日本には「矢切りの渡し♩」という有名曲はありますが、実際に渡を経験することは、しかもバイクや車を乗せることはまずないと思います。そんな特別な経験に最初は興奮していましたが、そのうちに慣れてくるものですね。逆に川に橋が架かっていることに感動するようになりました。
道の両側に鬱蒼とした熱帯雨林が広がっている場所も多かったです。道が整備されていないと開発の手も届かないのだなと思いました。おそらくこの道が舗装されると人がたくさん住むようになり、この森もあっという間になくなってしまうだろうなと思います。そう考えると、こうやって苦労しながらもバイクにしがみついて移動するもの悪くないと思えます。
途中でいくつもの集落を通過しましたが、その度に甘い香りに気がつきます。そう、バニラを乾燥させているんです。道端で乾燥中のバニラをたくさん目にしました。ここマダガスカルでは、バニラは大きなプランテーションで栽培されていることは稀で、そのほとんどは家族単位の農家が栽培しています。そのバニラは、通常は緑の状態で農家から加工業者に販売されますが、こうやって個々の農家で加工されたのちに加工業者に販売されることも多いです。
さて、バイクの旅の後半は、山道が続きました。基本的に海岸沿いを走っているのですが、アップダウンの激しい場所も多く、登山道といってもおかしくないような道を苦労しながら進みます。飛ばされないように必死でシートにしがみつきながら北上しました。このときにはだいぶん疲れが出てきて、腰とか膝がしんどくなってきていました。ときには二人乗りで走るのが難しい場所もあり、そんなときは僕はバイクを降りて歩くのですが、これがちょうど良いリフレッシュになりました。それにしても、こんな道を車も走ってるんです。感心しながら、ここ国道だよな…と苦笑いです。
そんなかんなで、Mananara(正確にはその15kmほど手前)に16時ごろに到着。日暮前に着くことができてホッとしました。ここは、電気も通っていない村です。果たしてどんな日々が待っているのか!?
最後になりましたが、この小旅行の目的は、バニラの生産者と加工業者を視察することでした。マダガスカルの中でも特に良質と言われるMananaraのバニラ。私どもCo•En Corporationが提供する2種のアグロフォレストリバニラのうちの1つ、「レインフォレスト」の産地の一つです。今回、念願が叶い初めての訪問を果たしました。
シリーズ|マダガスカル訪問記2023
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