街を歩いていて、ふと金木犀の香りに振り返る。ん、どこに咲いているのかな? と探したりする。先週末辺りからそんなことが何度かありました。農家の方によると今年の開花は例年よりも2週間ばかり遅いそうで、ようやく秋が来たという感じですね。過ごしやすくなりました。そんな秋の季節に、とても嬉しいイベントが2つありました。今回はそれを紹介します。
1つ目は、ウェブメディア「ufu.(ウフ。)」が開催した、ufu.フェス「スイーツに溺れたい」。2023年10月15日(日)に立教大学キャンパスで開催されました。テーマはサステナブル。「…生産者を応援し、食材を余すことなく使う!ことを今年のシェフ達のお題とさせていただきました…」とのことで、私たちはこの趣旨に賛同し、アグロフォレストリーバニラを提供することでフェスを応援しました。当日の会場は、錚々たる出店者のブースが立ち並びまさにスイーツフェス。どれも美味しそうで、どれも食べたいけど全部は食べられないし、だからどれにしようかと選ばなければいけないし、でもやっぱりこれも食べてみたいし…で、スイーツに溺れたのでした。そんな中でも、特に唸らされたのが、資生堂パーラーFaroの加藤さんと吉祥寺にあるプレスキルショコラトリーの小抜さんのつくるパフェでした。お二人が選んだ食材はボリビアの熱帯雨林で採れる野生のカカオでした。このカカオの販売収益の一部は現地に還元され、ボリビアの熱帯雨林を、そしてそこに棲息する絶滅の危機に瀕したピンクイルカ『ブフェオ』の保全に使われます。「Forest Heritage Treasures Project」(株式会社サティスファクトリー)が提供するものです。パフェの圧倒的な美味しさ、そして美しさも去ることながら、カカオやそれを育むボリビアの熱帯雨林のことをパフェを通して表現し伝えようとするお二人の姿勢に感銘を受けずにはいられませんでした。多くの人が、パフェの向こうにボリビアの森やピンクイルカを見たことでしょう(冒頭と下の写真をご覧ください)。