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kurumiru/ 10月 20, 2023/ Newsletter/ 0 comments

Connect & Enjoy #024

街を歩いていて、ふと金木犀の香りに振り返る。ん、どこに咲いているのかな? と探したりする。先週末辺りからそんなことが何度かありました。農家の方によると今年の開花は例年よりも2週間ばかり遅いそうで、ようやく秋が来たという感じですね。過ごしやすくなりました。そんな秋の季節に、とても嬉しいイベントが2つありました。今回はそれを紹介します。

1つ目は、ウェブメディア「ufu.(ウフ。)」が開催した、ufu.フェス「スイーツに溺れたい」。2023年10月15日(日)に立教大学キャンパスで開催されました。テーマはサステナブル。「…生産者を応援し、食材を余すことなく使う!ことを今年のシェフ達のお題とさせていただきました…」とのことで、私たちはこの趣旨に賛同し、アグロフォレストリーバニラを提供することでフェスを応援しました。当日の会場は、錚々たる出店者のブースが立ち並びまさにスイーツフェス。どれも美味しそうで、どれも食べたいけど全部は食べられないし、だからどれにしようかと選ばなければいけないし、でもやっぱりこれも食べてみたいし…で、スイーツに溺れたのでした。そんな中でも、特に唸らされたのが、資生堂パーラーFaroの加藤さんと吉祥寺にあるプレスキルショコラトリーの小抜さんのつくるパフェでした。お二人が選んだ食材はボリビアの熱帯雨林で採れる野生のカカオでした。このカカオの販売収益の一部は現地に還元され、ボリビアの熱帯雨林を、そしてそこに棲息する絶滅の危機に瀕したピンクイルカ『ブフェオ』の保全に使われます。「Forest Heritage Treasures Project」(株式会社サティスファクトリー)が提供するものです。パフェの圧倒的な美味しさ、そして美しさも去ることながら、カカオやそれを育むボリビアの熱帯雨林のことをパフェを通して表現し伝えようとするお二人の姿勢に感銘を受けずにはいられませんでした。多くの人が、パフェの向こうにボリビアの森やピンクイルカを見たことでしょう(冒頭と下の写真をご覧ください)。

2つ目は、名古屋で行ったマダガスカル訪問の報告会です。10月11日(水)に、菓子店sionさんに会場をお借りして行いました。当日は、現地の動画をお見せしながらマダガスカルがどんなところなのかをご覧いただいたり、バニラを栽培する生産者やアグロフォレストリーの様子を紹介しました。その後に、持ち寄っていただいたお菓子やお茶をいただきながら、お菓子の焼き方やバニラをはじめとした素材の使い方など、美味しいお菓子やお茶に仕上げるためのプロフェショナルな会話に花が咲きました。単なる報告にとどまらず集まっていただいた皆さんの間で情報交換ができたことは僕にとってとても嬉しいことでした。このような形でパティシエの方々に集まっていただくのは今回が初めてのことで不安もありましたが、とても良い会になったと思います。普段お店にうかがうときもアグロフォレストリーや生産者のことを話していますが、やはり限られた時間の中では伝えきれていないと感じます。今回のように報告会として時間をとっていただくことで、しっかりと時間をかけて、伝えたいことを伝えられるし見せたいものを見ていただくことができます。逆にいうと、それだけ時間をかけないと伝えたいことはちゃんと伝わらないということかもしれません。

前回から引き続き今回も「伝える」ことをテーマに書いてみました。10月22日には、千葉県大多喜で開催されるmitosayaのOpen Day(2日目)に出店します。バニラシロップを販売する他、バニラを使った食べ物や飲み物も提供する予定です。バニラの素晴らしさを、そして余裕があればその先にあるアグロフォレストリーの素晴らしさもお伝えしたいと思います。天気も良さそうですし、たくさんの方とお会いできるのを楽しみにしています。

2023年10月20日
合同会社Co•En Corporation
代表 武末克久

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